ラクダノンの からっぽ

ラクダノンの からっぽ

2026年6月20日

どんな おはなし?

コブが ないことを ふしぎに おもう きゃめるんの前に、亡き始祖ラクダノンの霊が現れ、むかし一族を救うためコブの水を全部分け与えてゼロこぶになり、ぬくぬくオアシスを見つけた由来を語る。『その からっぽは、わしの おくりものるん』。

主役=霊体の始祖ラクダノン+きゃめるん。プロップ=からっぽになったコブ/わき出る水。反復=『もう、がんばらなくて いいるん』。コブがないことを不思議に思うきゃめるんの前に、亡き始祖ラクダノンの霊が金色の光と共に現れる。むかし砂漠が枯れ一族が絶滅寸前のとき、ラクダノンは新天地の水を探して独り旅立ち、弱る仲間にコブの水を全部分け与え、コブが空っぽ=ゼロこぶになった。力尽きた足元から水が湧き、それがぬくぬくオアシス。『もう ためなくていい、がんばらなくていい』と一族に遺した。霊体は『その からっぽの背中は、わしの おくりもの』ときゃめるんに伝え、星空に溶けて見守る。円環=朝、きゃめるんが平らな背中で空をうけて伸びをする=始祖の贈り物を生きる。オチ=説教にせず『きょうも、だいじょうぶるん』としみじみ着地。欠落の反転(空=贈り物)+撤退の知恵の起源神話。

この絵本のテーマ(大人の方へ)

うまくできなくても、いいのかもしれない。きゃめるんは水を運ぶのが下手で、運ぶたびに「ぱしゃ」とこぼしてしまいます。正攻法でがんばっても空っぽになるお椀。でも、その「こぼした失敗」が点々とつながって、暑い日にみんなの足を冷やすひんやりした水たまりの道になっていました。できないことを無理に直すより、できないままで誰かの役に立つ道もある——がんばる前に、ちょっと違う道をいく。そんな「サードウェイ」のお話です。

読み聞かせ動画

ラクダノンの からっぽ の動画サムネイル

動画は YouTube で公開予定(近日)。